浦賀への帰還
始めることへの苦心
やんわりとした苦悩が続いている。
ふとしたことから新生活が始まった。結婚して、ふるさとを出て、別の土地で7年半。いつか帰る気でいたとはいえ、ちょっと予定外のことがあって、数年早まった。
「さあ、俺が帰ってきたぞ」
なんて力んでも、だーれもなーんにも知ったこっちゃなかろう。
浦賀は
育った町だ。
時が流れ、またここに住むことになったこと、感慨は深い。京急本線終点浦賀駅のホームに降りるその一歩の思いは、そのまま自分の後半生をこの地に託す重要な第一歩となったはずだ。
新居が決まった時に、真っ先に去来した胸の内、それは、確実にまた一つ、人生が死に向かったな。という、はたから見ると暗く、それにしては自身としては全然重くもない実感だった。
「後半生」と勝手に定義して、引き続き楽しく生きる新生活のスタートだ。
そして、もっと勝手に浦賀守(うらがのかみ/uraganokami)を名乗ることにした。
この町で暮らしてゆく。
そういうところから、このブログも始めていこうと思う。
ところが、住所は吉井なんだけどね。