旅について、旅行について。
かくて旅と出会いし20代のころ
高校から社会人になってから何年間か、本を読んで過ごす時間が多かった。司馬遼太郎の歴史小説を読み、遠い場所と遠い歴史のかなたの出来事に思いをはせる日々だった。
旅に出るには、勇気が足りなかったんだと思う。旅に出たのは、旅にでも出ないとやってられない、という、若かりし苦悶の時間から、逃げるように、また押し出されるようにして、旅に活路を求めたのであった。
自分の力のなさと、思い上がりの果ての赤っ恥。もう恥ずかしくてみっともなくて、どこか果てしなく遠い誰にも見つからない場所に遁走したい気分だった。
まずはそんな所から、旅というのが始まったのは、皮肉というべきか、結果として、大きな人生の転換点になったんだなぁ、と、ここ10年くらいずっと実感し続けている。
47都道府県をひとまず全部まわるまで、2008年から2011年。3年間だった。日本という国は、海は広く山は深く、空は色彩豊かで、四季があるため同じ場所でも季節によって全く違う顔色をして出迎えてくれる。
出雲、という大好きな土地がある。島根県のことだけど、ここほんと、雲が綺麗な土地なんですよ。
今パッと思いつきで出雲の雲を出してみたけど、この場所のここが良いな!ってとこがかならずどっかにあって、何度でも同じ場所行きたいし、行けば必ずその度に新しい発見もあり、生きている限り、回遊魚のようにぐるぐると日本を旅してまわり続けるんだろうな。わし。
最後に、旅と旅行の違いについて。
ないと思う。どっちでもいいと思う。
なんとなく、下記の如くしている。また、気分によってしていない。
- 一人でがつがつ好き勝手巡るのを旅。
- 家族とかと、ことこと楽しく巡るのを旅行。
- 友達と、ゴリゴリ巡るのを旅、ときどき旅行。
旅は、人生にとって大きなエッセンスになった。難しいことは良い。とにかく、楽しくて楽しくてしかたない!!
根室行きたいんだわ。最近。