吉井について、最初の所感
神奈川県横須賀市「吉井」って何だ?
浦賀に出戻って一ヶ月。住所が吉井だったことはすでに述べた。そもそも、浦賀に住んでいた時代、吉井という土地の名前は当然知ってはいた。ザリガニを獲りに行くなら吉井だったし、ぎっくり腰を治してもらったクリニックも吉井だった。
ただし、何となく浦賀と(勝手に)比べて、市工(旧横須賀市立工業高校)に行くのにママチャリで通り過ぎるだけの場所だったし、実感としては、「なんだかよくわからない範囲」って感じだった。実態としても、長く生活圏の後ろ側に存在した、やっぱり「ザリガニを獲ったよくわからない範囲」だった。
自分の住んでいる吉井は、浦賀と境を接する場所で、まぁ言ってみればほとんど浦賀なんだけど、やっぱり吉井なんですね。これはアイデンティティの問題なので、ここで暮らしていくにあたり、はやいとこケリをつけておきたい。
吉井のくせに浦賀に住んでいるという、千葉なのに東京ドイツ村、みたいな問題の、ただでさえどうでもいいのに、更にものすごく矮小な、それでいて確かに存在する自任の問題なのである。
決めた。
吉井について知ろう。
そんなこんなで、吉井を少し歩いてみたのである。